このページでは、わたくし大久保が主宰しております、ヴィオラ重奏楽団「Aurora Viola Ensemble」(ヴィオラアンサンブル・アウローラ)をご紹介いたします。
(沿革)
当楽団「Aurora Viola Ensemble」は、2015年に開催いたしました教室のヴィオラアンサンブル発表会を母体とし、2016年のヴァイオリン・チェロの有志の奏者も含めた第2回コンサート、2017年には楽団名称を制定し、第3回コンサートを開催、また2019年には、プロヴィオラ奏者4人によるヴィオラ四重奏の公開練習会を開催…と、方向性を変えながら展開して参りました。
演奏するプログラムは、ヴィオラ二重奏~四重奏、ヴァイオリン1、ヴィオラ4、チェロ1の六重奏など様々な編成で、主に新しく書き下ろした作編曲作品や、縁のある作曲家に委託したヴィオラ重奏などを取り上げて参りました。
ヴィオラは独奏も素晴らしいですが、アンサンブルでその真価を発揮する楽器だと考えています。あまり開拓されていないヴィオラアンサンブルという音楽のジャンルに、新しいレパートリーを産み出し、また、ヴィオラを学ぶ人、聴く人、愛する人々同志の親交の場を提供したいと考えて、コンサート企画や試奏会、練習会を開催して参りました。
これまでにヴィオラアンサンブル・アウローラで演奏した、作編曲作品の一部をご紹介いたします。
「夜明けのすみれ-Violas of the Dawn-」
(ヴィオラ四重奏)
…2017年、第3回コンサートの一曲目のプログラムとして演奏いたしました、書き下ろしの作曲作品です。楽団名を『Aurora Viola Ensemble』と決定するにあたり、この楽団名称にちなんで作曲いたしました。
三部構成になっており、第1部「Violas of the Night」第2部「The Dawn of Violas」第3部「Violas of the Morning」と副題をつけています。
”Viola”という単語には、楽器のヴィオラという意味以外に「すみれ」という意味があり、楽団名に取り入れた「アウロラ」は夜明け/暁の女神です。それらの意味を関連付けて制作した作品です。
「サリー・ガーデン-Gort na Saileàn-」
アイルランド民謡
(ヴァイオリン1、ヴィオラ3、チェロ1、オカリナ1(持ち替え)、ウッドブロック1(持ち替え)…弦楽五重奏)
...アイルランド民謡「サリー・ガーデン」を、ヴァイオリンとチェロを入れた変則的な弦楽五重奏に編曲した楽曲です。
”柳の木の茂る庭で、僕とあのひとは会ったんだ。
彼女はその白雪のような足で、柳の庭を駆けてきた。
「恋することを、気楽にね。柳の木の葉が芽吹くように。」と彼女は言った。
でも、僕は若くて、愚かだった。彼女の言葉に頷くことができなかったんだ。”
原曲の歌詞をもとにイメージをふくらませ、語り手の男性の視点で楽曲の前半部分を、想いを馳せる女性の視点で後半部分を制作いたしました。
(楽譜の画像のサムネイルから、この曲の電子音源をご視聴いただけます。)
ヴィオラソナタ 第1番 Op.120 No.1 より第1楽章”Allegretto Grazioso”
同 第2番 Op.120 No.2 より第2楽章”Allegro Appassionato”
ヨハネス・ブラームス作曲
(ヴィオラ四重奏)
…2017年に開催いたしました第3回コンサートにて、プロのヴィオラ奏者たちによる講師演奏アンサンブルで演奏いたしました編曲作品です。
ヴィオラ奏者のレパートリーとしても有名なブラームスのヴィオラソナタ(クラリネットソナタを作曲者自身が編曲したもの)を、ヴィオラ四重奏で演奏できるように編曲いたしました。
原曲の音域が広く、そのままの調性ではバスパートを作ることが困難なため…、調性のみ原曲から移調していますが、それ以外のアレンジは全く加えておりません。
初演… 2017年 12月 2日(於 プリモ芸術工房にて)
第1ヴィオラ 柘植 藍子
第2ヴィオラ 小川 里佳
第3ヴィオラ 難波 芳之
第4ヴィオラ 大久保 勇也
Aurora Viola Ensemble Trial
ヴィオラアンサンブル・アウローラ
トライアル公演
2020年9月19日(土)
プリモ芸術工房
開場 19:00 開演 19:30
…プロヴィオラ奏者たちによる、ヴィオラ四重奏のコンサートを開催いたします。
-出演-
大久保 勇也、後藤 悠太、柘植 藍子、西村 葉子
【この公演は終演いたしました】
楽団理念
Aurora Viola Ensembleの名称は、ギリシャ神話の夜明けの女神「アウロラ」に由来します。知性と創造性の光を与え、オーロラの語源ともなっているアウロラ。ヴィオラという楽器と、ヴィオラアンサンブルという演奏形態に、夜明けをもたらせられるように。この楽団のために制作する作曲・編曲に、知性と創造性の光が与えられるように。奏者たちの多様な音色が調和した、オーロラのように美しい演奏が実現できるように…。との、願いを込めて、名付けられました。
当楽団は、プロ・アマチュア・聴き手の隔たりなく、ヴィオラを演奏することを、聴くことを愛する人々の架け橋となることをポリシーとしています。